ベルリンマラソン大会

kevindotcom2011-09-25

またも目標タイムに届かず!
3:55:53
目標タイム下方修正も、両太ももの痙攣で大幅に遅れ、自己記録を下回る。
2週間の日本出張中、ほとんど走れず(3回)、会食等で疲労と体脂肪の蓄積が原因か?
覚悟の上だったし、良いコンディションでレースに臨むのは難しく、不甲斐ないタイムにがっかりだったが、世界新記録のマカウとめずらしく快晴のベルリンを完走できたことで良しとしよう。
それに、気になっていたことも、それほど気にならず、悪化しなくてすんだし。
ここだけの話(Just between you and me)
10日ほど前から寿次郎(ことぶきじろう)くん(本名痔郎)が現れた。
今はだいぶ良いが、日本では台風同様猛威をふるい、収まる気配が感じられない。応接室の柔らかいソファーでの会議や面談が辛かったぜ。寿次郎くん!懸命に温水療法や座薬と軟膏で完治を目指したが、ベルリン前日も当日も次郎くんは残った。当日、スタート4時間前も消えること無く、これがかなり心配の種となった。

42キロも擦れるんだろうから、悪化して出血、悪化して手術なんてなったらとんでもない。まだ長いマラソン人生、ここは大事を取って棄権しようか・・・?とベットの中で悩んだ。
「ネットには特にいけないとか書いてないね。ゆっくり行けるところまで行ったら?」ワイフのSMSに勇気をもらい、ウエストポーチに補給ゼリーと一緒にプリザエース軟膏と座薬を隠し入れた。

同僚(マラソン部2名)・ラン友(パリ美ジョガーRikoさん)等と一緒にとにかくスタート地点へ。

小股走りのスロージョギングでスタート。
痛くない。まだ始まったばかりだし。頼む!おとなしくしていてくれ。次郎くん。
7キロ地点、ラン友の応援に駆けつけていたM保さんを発見。力強い応援に背中を押される。
10キロ位まで、次郎くんが猛威をふるってきたらどうしようか?ゆっくり行けるところまで行こう!と自分に言い聞かせながらも、5キロ、10キロ通過タイムはそれぞれ予定通り26分30秒、26分22秒。
ジリジリ照りつける日差しが暑く、日陰を探しながら走る。
ここら辺からペースをあげる作戦だったが、次郎君が心配だったので同じようなペースで走った。
左の靴ひもをキツく締めすぎたか?足が痛いので紐をゆるく結び直した。

15キロ通過。栄養ジェルを補給。
また、地下鉄を乗り継いで来た応援のM保さんを発見!トリコロールのヅラが目立つし、応援の位置取りが絶妙だ。
次郎くんもおとなしいし、このままのペースを維持しよう。
というか、次郎くんは気にならないけど、体がいうことを利かなくなっているんじゃないか。。。やっぱり、コンディションが悪い。

ハーフ通過。1時間51分。あちゃー、1時間47−8分で通過したかったのに(涙)
ペースを上げるどころか、上がらない。やっぱり2週間の出張は・・・とか言訳の嵐。まぁ、いいや、次郎くんもいることだし、もう完走を目標で「街を楽しもう!」

22キロでまたM保さん発見!あらためて応援の力がからだを軽くしてくれることを実感。
太もも(大腿四頭筋)に違和感というか重さというか、なんかへん。
24キロ地点で栄養補給ゼリーとアミノ酸系顆粒を補給。なんだか、体に元気が戻る。
でも、2−3キロで元の状態に。えっ、こんなに早く元通り?やばいなぁ、これじゃ、4時間超えちゃうぜよ。ランニングラボでATが5分6秒/キロ(予想タイム3時間35分)だったのに、やっぱり脚力が出来てないということだよなー。
26キロで、両太ももの違和感が本格的に。このままではどこかで痙攣を起こしそうな気配。まだ、18キロも残っているのに。。。
案の定、ピクピクして28キロで太ももや足の指が痙攣し始めた。屈伸をしたり、水を飲んだり。このままじゃ、やばいー。完走できるのか?次郎くんのことなどすっかり忘れ、脚が気がかり。
時差、不眠、次郎くん・・・体調の悪さなどエクスキューズの連発。

ゆっくり、楽しんで行こう。あと12キロで終わっちゃう、淋しいなぁ。と思うことにしよう。
でも、体はしっかり早く終わって欲しいと言っている。

苦しい〜
3時間45分のペースメーカーにも追いつかれ、ここが踏ん張りどころと一瞬思うも、ダメ。
タイムはどうでもいいや。
時計を見るのも億劫に。
ひたすら。ゴールよ早くこい!
給水のたびに水を補給して、体と両太ももに水をかけながら。脚を前に進める。
いつ4時間のペースメーカー抜かれるんじゃないかとひやひやしながら脚を前に進める。
37キロの給水で風船(ペースメーカー)が見えた。4時間に抜かれちゃったかぁ。。。と、よく見たら3時間45分の風船だった。追いついたのか?よし、あと5キロがんばろう!
風船がどこに行ったかわからないまま、とことこ脚をだす。あと4キロで終わっちゃう(早く終われー)。
角を曲がったら、ブランデンブルグ門が見えてきた。美しい!空は青空!胸を張って・・・
あと、800メートル。。。はぁ、はぁ、時計を見たら3時間50分が過ぎていてガッカリ!
最後の力を振り絞りガッツポーズでゴール。
苦しかったぁ。なんで、こんな苦しかったんだろうか?もう3時間半なんて無理なのか?走れる気がしない。良くがんばった!次郎くん。